秘書の仕事にハマった愛知移民

勝手に秘書に任命され、泣きながら始めたものの、いつの間にか秘書の仕事にどっぷり。ただ今後、担当者として会社の本業に深く関わるお仕事をしてみたかったので、2015年6月、ボスの引退とともに秘書業を卒業しました。これから秘書になりたい人や、突然秘書になれと命令された人のために、秘書の仕事で得たものを書き残します。ちなみに手土産になるお菓子リサーチは、もはや趣味でやるノリになってしまったので、今後もゆるゆる続くと思われます。気が向いたら紹介していきます~

自社の経営状況を簡単に把握できる3つのツール

異動の多い時期ですね。

 
株式会社の取締役は、株主総会での決議により正式に就任します。株主総会の開催時期は、6月前後に集中しますので、ちょうど今くらいの時期は準備期間にあたります。
 
新しく秘書になれと言われる人は、4月〜5月の時期が最も多いのではないでしょうか。
 
 
さて、新任秘書になる方だけでなく、新社会人にも必ず役に立つ情報。それは
 
自社の経営情報です。
会社の方針・目標とお財布状況、事業の取り組みについては、必ずおさえておきましょう。
 
では、何を見れば良いでしょうか。
 
決算の書類を見ればいいよ、とよく言われますが、数字がズラッと並んでいるのを見ると、見る気が失せてしまう人も多いかと思います。
 
例えば、有価証券報告書なら上場会社は必ず出している書類ですが、法律に従って形式的にまとめた書類ですので、会計になじみのない人には、そもそも見るポイントがわかりづらいと思います。
 
 
会計の知識があまりない人が、短時間で簡単に会社の概要を理解するためには、投資家向けの資料が最も役に立ちます。
 
最近は個人の投資家も多いので、プロの投資家でなくても投資判断ができるように、決算のポイントや事業の取り組みをグラフや写真をまじえて、わかりやすくまとめた資料を公開している会社は多いです。
 
具体的には、以下の3つがオススメです。
 
1.株主総会用の招集通知や株主通信
株主向けに発行される簡易冊子。最もお手軽。
入手できる場合は、株主総会のプレゼンテーション資料も参考になる。
 
 
個人投資家用のページを設けている会社は、それもオススメです。
 
 
2.アニュアルレポート
投資家などのステークホルダー向けに、1年間の事業活動報告をまとめたもの。これさえ読めば、会社の方針と決算、事業の取り組みの概要は網羅できる。
 
 
 
3.決算説明会用プレゼンテーション資料
多くの会社で、決算発表後、機関投資家向けに決算の内容を説明する説明会を開き、説明用プレゼンテーション資料をホームページで公開している。直近の決算内容を理解するためには、参考になる。主に機関投資家向けなので、やや専門用語も使われる。
 
オリエンタルグループ(ディズニー)
 
これらの資料は会社のホームページに掲載されていることが多く、誰でも入手しやすいことも大きなメリットです。「IRライブラリー」を設けて、そこで資料を見ることができる会社が多いです。
 
 
これから秘書になる方も、既に秘書の仕事をしている方にも、ぜひ目を通して欲しいです。
 
ボスの行動や言葉の意図をより理解しやすくなりますし、スケジュール調整にも活きてきます。
 
もっとレベルアップしたい方は、関係会社やボスが親しくしている人の会社、競合他社のアニュアルレポートを見ておくと良いと思います。
 
本日は以上です。