秘書の仕事にハマった愛知移民

勝手に秘書に任命され、泣きながら始めたものの、いつの間にか秘書の仕事にどっぷり。ただ今後、担当者として会社の本業に深く関わるお仕事をしてみたかったので、2015年6月、ボスの引退とともに秘書業を卒業しました。これから秘書になりたい人や、突然秘書になれと命令された人のために、秘書の仕事で得たものを書き残します。ちなみに手土産になるお菓子リサーチは、もはや趣味でやるノリになってしまったので、今後もゆるゆる続くと思われます。気が向いたら紹介していきます~

秘書検定1級に合格しましたよ。

 

そういえば、秘書検定一級の合格通知が届きました。

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面接の最後で「お辞儀にメリハリがない」とダメ出しされたのに合格とは…不思議な気持ちになりましたが、とりあえず合格できましたので、晴れてこのブログを再開します。

 

そういえば…あけましておめでとうございます。(遅いよ)

 

今年もどこかのヘタレさんの参考のために(なるかわからないけど)、気が向いたら書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

 

実は、以前の初受験で面接が不合格になって以来、ちょっと拗ねていた私。いきなり1級に挑んで面接に落ちたからって、大したことないとわかってるけど、しょぼい私は拗ねていました。

 

面接で落ちても筆記は1年間、つまり2回は免除してもらえるので、めげずに受ければよいのです。

 

これが筆記免除の案内ハガキ

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しかしながら、1回目は面倒だという理由で受験せず。筆記免除が最後だから勿体無いという理由で、重い腰をようやく上げ、ネット手続きしました。(ヘタレでも簡単に手続きできて便利!)

 

しかし、面接日の1週間前にようやく案内が届くまで、何も準備していなかったヘタレ。

 

案内が届いてから、やるからには!と俄然やる気になり、自己PRを入念に下書きし、半年以上前に受けた秘書検定対策講座の内容を振り返りながら、ネイルと髪型、証明写真の作戦を立てました。

 

受験票記入する自己PRは、なかなか面倒なのですが、今回きちんと書きました。

「秘書には控えめで謙虚な姿勢が重要だが、それは受動的な姿勢でいることとは違う。求められている役割を自分から理解しようとし、自発的に努力する姿勢が重要である。私の特技としていることは、これまでそういったことに努めてきた結果、身につけたことであり、これからも努力していく。」といった内容。

 

とにかく、秘書としての取り組み方と誠実な姿勢を示すために策を練る。え?詐欺?

いやいや、半分は本当です。それに秘書は必要なときに小さな嘘をつかなければならないし、求められている文章を書く能力も必要ですので。

 

証明写真は、面倒なので受験当日にヘアもメイクも完璧に仕上がった状態で撮ることに決定。

 

ネイルは短めの長さとなじみの良い色で、シンプルにナチュラルに。

 

色を入れると、剥げたり欠けたりしたときに焦るので、結局は透明が無難です。笑

色を入れたいならジェルが剥がれにくくて安心ですが、マニキュアでもOPIのインフィニットシャインなら、速乾なのに丁寧に塗れば1週間くらい持つので、そんなに心配しなくて良い気はします。

 

ヘアは、面倒なので夜会巻き(ねじって黒いコームでとめた)して、髪全体にヘアスプレーをふりかけ、アホ毛や前髪をかっちりとめる。

 

お辞儀したときに髪が顔にかからないことと、「いかにもヘアセットしています!というきっちりした印象」が必須なのだそうです。ダンナからは「CAみたいだねぇ」と冷やかされましたが、「ゆる」「ふわふわ」はNGなので…耐える。

※ちなみに受験会場にはネットに髪いれてる人もたくさんいたけど、ダサいから私はやりません。

 

でも、こういうのなら上品で可愛い〜!

 

ちなみに服装は上下同色セットのスーツが理想的とのこと。
色は特に何も言われなかったけれども、無難に黒の上下セットをチョイス。

スカートはフレアにしました。脚が太くても動きやすいし、リクルートっぽくならないです。

 

私は上質なスーツをアウトレットで安く買いましたが、あくまでも重要なのは「きちんとして見える」こと。つまり、サイズの合った皺や汚れのないスーツを着ていけばOKです。

 

機能的な洗えるスーツも安くで買えます。

 

 あとは、インナーにも注意が必要です。事前講座によればシャツまたはブラウスが望ましいとのこと。胸元があいているのはNGとのことなので、カットソーは避けた方が安心かもしれません。

 

個人的に、襟つきのものは汚れが気になるし、アイロンかけなきゃシワが気になる服は面倒なので買わない私は…

ボウタイのとろみ生地ブラウスでクリアできました。

 

 今回チョイスしたのは、UNIVERSAL LANGUAGEのとろみブラウス。

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シャンパンゴールドの生地で、落ち着いた上品な印象を演出。

ボウタイは、結ぶとリボンになって可愛いのですか、「きっちりしている印象」ではないため、今回はネクタイ風に使用。さらに乱れ防止のため、安全ピンで固定してから、ジャケットを着ました。たかが首元、されど首元。

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似たようなのありました。こんな感じです。安い。

ボウタイが暴れないか心配にはなるけど、一枚着でもこなれ感のあるスタイルに決まるのが良いです。ジャケット着ないで過ごす時間の方が普段は多いですし。

 

靴は、本当はシンプルな革靴が良かったのですが、ちょうどヒール部分がいたんでいたので、諦めて…ベロア素材とのバイカラーパンプスをチョイス。合格したということは、このデザインもOKということでしょうか。

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ただ単に運が良かっただけ、という可能性も捨てきれない以上、オススメできるのはシンプルなプレーンパンプスです。

ヒールがある方が望ましいとのことですが、ヒール靴を履きなれていない方にも、ワコールのパンプスはおすすめできます。足が痛くなりにくく、形も美しいです。脚を綺麗に見せたいなら7cmヒールが動きやすさとのバランスで良いと思いますが、重視されるのは動きのエレガントさなので、5cmヒールでも十分かと思います。

 

メイクは目元うすめ口紅しっかりめで仕上げ、証明写真を撮りに行きました。(当日の撮影は、私のようにモノグサな人以外、真似しない方がいいです。何があるかわからないし。)

 

上品だけど地味ではないメイクが望ましいとのことなので、ギラギラしたラメ入りのアイシャドウは避けた方が良いです。

 

ルナソルのアイシャドウなら、上品な細かいツヤを演出してくれます。短期間で悪くなるものではないので、ちょっと高くても良いものを1つ買っておくと便利

 

 

眉は、消えていなければ良いと思います。笑

リキッドだと消えにくいです。

 

ファンデも、清潔感のある仕上がりになっていればOKです。リキッドだと持ちが良いですが、ツヤ感たっぷりだとテカリと間違えられるリスクがあるので、パウダーで調整するなどした方が良いと思います。

 

 

高くないのに上品なツヤに仕上がるフェイスパウダ

 

アルビオンのパウダレストは、パウダーファンデなのにリキッドのようなナチュラルな仕上がり。崩れにくいし、崩れ方も綺麗。

 

口紅は、どうせマスクしてると思うので、何でも良い気がします。笑

 

顔に自信がある人は、証明写真機でも十分だと思いますが、私は美しく加工してもらう必要があったので、写真屋へ。

愛知県の駆け込み撮影は、金山駅地下にあるカメラ屋さん「パレットプラザ」が便利です。気に入らなければ撮り直ししてもらえるし、予約不要なのに30分くらいで仕上げてもらえます。

「好感度の高い人に見えるように、修正をお願いします!」というわけのわからない注文にも、笑顔で応じてくれました。

 

ここまでは、順調でした。

問題は、中身。

 

会場では、順番が来ると番号が呼ばれます。2人同時の面接ですが、先行と後攻どちらになるかは、運です。

面接室への入室前にA4サイズの紙を渡され、上司役の報告内容と応対のシチュエーションを暗記します。メモなどは持ち込むことができません。

 

入室したら自己紹介の後、上司への報告、来客対応と続けて行い、その後、面接官から秘書検定への取り組みについての質問をされ、それに答えます。最後に、面接官からの講評があります。

 

 

 まず、最初の自己紹介をしているとき、前傾姿勢が甘いことに途中で気づき、「よろしくお願いいたします。」と言うタイミングで微妙に角度を深くして取り繕う私。(バレていたと思うけど、受かったということは、気づいてきちんとやれば間に合うということなのでしょうか)

 

上司への報告が始まり、暗記している内容を報告します。

私「…とのことでございます。」

上司役「そうですか。」

私「(相槌に反応せねば!)はい」

 

ここまでは良かったのですが、このとき続きの報告内容をど忘れ。上司役から目線を外して下を向き、思い出す…よし、思い出した!顔を上げ、「失礼いたしました。このような傾向は、…とのことでございます。」と報告を続ける。

事前講座で、ど忘れしてもこのようにすれば良いと教えてもらっていたので、ひとまず何とかなりました。

 

最後に、慌てて「以上でございますが、ご不明な点などございませんでしょうか。」と続ける。確か1級は、この一言がなければならなかったはずだったので、セーフ。 危なかった…

 

報告後、席に戻ります。恥ずかしいことに前回はカニ歩き気味になってしまっていたため、今回はしっかり方向転換して歩き、明日の前で立ち止まり、スカートの裾を整えて丁寧に座りました。

 

続いて、応対です。私の前に応対をした受験生は、そつなくこなしており、「たぶんリピーター だ…恐ろしや」なんて考えて少し気持ちを落ち着かせ…

 

呼ばれて立ち上がるときには、左足を引いて美しく立ち上がります。ロボットのような動きで、確実に動きをこなすことで、やるべき動きをしていることを過度にアピール。

 

ふだんそんな動きはしないよ!とバカバカしく思えるのですが、検定は検定と割り切ってやります。(今回は、髪型をピッチリにキメた時点で覚悟していましたので。)

 

最初が大事。

笑顔で「いらっしゃいませ!」と声をかけ、名乗らない客に「失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか。」と尋ねる。ここまでは完璧でした。

 

事前に渡された紙によると、ボスは「俺はいないことにしてくれ」と言って打ち合わせに入ってしまったとのことだったのですが…

 

山田部長は外出していると伝えたところ

「どれくらいで戻るかな?待たせて欲しい」と言われました。それに対し、本来であれば、わからないので戻り次第こちらから連絡するので都合の良い日時を2〜3ほど教えて欲しいと伝えるべきところです。

 

なんと私「(打ち合わせだし、たぶん1時間くらい?)わかりかねますが、1時間ほどで…」なんて言ってしまって、「それなら待たせていただきます」と言われ、激しく動揺。

 

そして、なんと「確認してまいります」なんて言ってしまってから気づいた。

 

 

さっき外出してるって言ったやんけーーー!!!

 

ありがたいことに、面接官は「途中ですが、ここで終了します。」と言ってくれました。

ああ…これは終わったな…と思ったわけです。

 

その後、前回の面接でどのような指摘を受け、どのように取り組んできたかを尋ねられ、「前回は、お辞儀が早すぎるので、もっと丁寧にと言われたので、日頃から気をつけるようにしました。」と答えておきました。

 

それに対して「その点は改善されているようですが、お辞儀にメリハリがなく、ただお辞儀をしているというように見えます。頭を下げ、しっかりとめたあと、ゆっくりあげていきます。精進してください。」とのありがたいお言葉がありました。

 

これは完全に落ちたな…また受けるとしたら、筆記からか…面倒だな…

と思ったわけです。

 

運が良かったのでしょうか。

良かったのだとしたら、身だしなみと完璧に加工してもらった詐欺写真、練りに練った自己PRの文章くらいでしょうか。

 

お辞儀はかなり評価に響くと思われるのですが、たぶん他のところの減点が少なかったのでしょう。応対は、めちゃくちゃでしたが、面接では、あくまでも立ち振る舞いが評価の対象になっているものと思われます。

 

ひょっとして、いかにも「緊張してます…緊張のあまり、うまくいかない」感は、情に訴えかけられて意外と好感度にプラスなのかしら…ほんと謎。

 

これだけ酷ければ、誰かの希望になるかもしれない…ふふふ。

 

 ちなみに、面接対策DVDはAmazonで購入しました。年代物で驚いたけど、これ必須。

なんだかんだで、公式のが安心です。

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秘書検定集中講義 1級

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ビギナーの方は、面接のない2級からどうぞ。実務のために勉強したい方、何気に役に立つ知識が入っています。2級に合格したら、準1級をとばして1級いっても良いとおもいますよ。