自社の経営状況を簡単に把握できる3つのツール
異動の多い時期ですね。
新しく秘書になれと言われる人は、4月〜5月の時期が最も多いのではないでしょうか。
さて、新任秘書になる方だけでなく、新社会人にも必ず役に立つ情報。それは
自社の経営情報です。
会社の方針・目標とお財布状況、事業の取り組みについては、必ずおさえておきましょう。
では、何を見れば良いでしょうか。
決算の書類を見ればいいよ、とよく言われますが、数字がズラッと並んでいるのを見ると、見る気が失せてしまう人も多いかと思います。
例えば、有価証券報告書なら上場会社は必ず出している書類ですが、法律に従って形式的にまとめた書類ですので、会計になじみのない人には、そもそも見るポイントがわかりづらいと思います。
会計の知識があまりない人が、短時間で簡単に会社の概要を理解するためには、投資家向けの資料が最も役に立ちます。
最近は個人の投資家も多いので、プロの投資家でなくても投資判断ができるように、決算のポイントや事業の取り組みをグラフや写真をまじえて、わかりやすくまとめた資料を公開している会社は多いです。
具体的には、以下の3つがオススメです。
1.株主総会用の招集通知や株主通信
株主向けに発行される簡易冊子。最もお手軽。
入手できる場合は、株主総会のプレゼンテーション資料も参考になる。
個人投資家用のページを設けている会社は、それもオススメです。
2.アニュアルレポート
投資家などのステークホルダー向けに、1年間の事業活動報告をまとめたもの。これさえ読めば、会社の方針と決算、事業の取り組みの概要は網羅できる。
3.決算説明会用プレゼンテーション資料
多くの会社で、決算発表後、機関投資家向けに決算の内容を説明する説明会を開き、説明用プレゼンテーション資料をホームページで公開している。直近の決算内容を理解するためには、参考になる。主に機関投資家向けなので、やや専門用語も使われる。
オリエンタルグループ(ディズニー)
これらの資料は会社のホームページに掲載されていることが多く、誰でも入手しやすいことも大きなメリットです。「IRライブラリー」を設けて、そこで資料を見ることができる会社が多いです。
これから秘書になる方も、既に秘書の仕事をしている方にも、ぜひ目を通して欲しいです。
ボスの行動や言葉の意図をより理解しやすくなりますし、スケジュール調整にも活きてきます。
もっとレベルアップしたい方は、関係会社やボスが親しくしている人の会社、競合他社のアニュアルレポートを見ておくと良いと思います。
本日は以上です。