秘書の仕事にハマった愛知移民

勝手に秘書に任命され、泣きながら始めたものの、いつの間にか秘書の仕事にどっぷり。ただ今後、担当者として会社の本業に深く関わるお仕事をしてみたかったので、2015年6月、ボスの引退とともに秘書業を卒業しました。これから秘書になりたい人や、突然秘書になれと命令された人のために、秘書の仕事で得たものを書き残します。ちなみに手土産になるお菓子リサーチは、もはや趣味でやるノリになってしまったので、今後もゆるゆる続くと思われます。気が向いたら紹介していきます~

出産後の仕事復帰について考えてみた。

またまたご無沙汰しております。相変わらず、無理せずマイペースで更新。

 

赤ちゃんが産まれました。可愛い我が家の王子。正直なところ、今まで他人のベビーを見て可愛いと思ったことは無かったのですが、自分の子にはメロメロです。実際に抱っこして世話してみて初めて感じる愛おしさがあります。

 

産むのは疲れたけど、妊娠前に加圧トレーニングで筋肉を鍛えてたし、会陰はカレンデュラオイルでマッサージしてたからほぼ裂けなかったので、出産はスムーズだったし産後のダメージも少なく済みました。

 

ただ、母乳は何もしなくても出るものだと思っていたのだけ大きな間違いでした。助産師さんに乳腺の開通マッサージをしてもらったのですが、ものすごーく痛いです。。。赤ちゃんの吸引力も半端ないです。

(これから産む人は、乳首と会陰のオイルマッサージをマジメにやることを激しくオススメします…あと、最後は腹筋で押し出すことになるので腹筋を鍛えておくといい)

 

そして、弟にも赤ちゃんの動画を送り、弟とその婚約者からお祝いのメッセージが届き、正月にはお年玉せびってやろうと目論んでいたところ

 

翌日に彼から突然「8年間お付き合いした婚約者と別れることにした」という連絡がありました。

 

え!?急に!?30歳目前の婚約者と別れるなんて鬼畜か!?と思って電話しましたが、出ず。やむなく婚約者の女性に連絡してみたところ…

 

このカップルは、大学の医学部時代からずっと付き合っており、両者ともにめでたく医者となり、結納を済ませ、サァ結婚だ!と秒読み状態だったのですが、どうやら、結婚後の家事や育児のことで折り合いがつかなかった様子。

 

我が弟は、この「一億総活躍」やら「イクメン」やらの言葉が横行している世の中においてなお、家事も育児も全て奥さんに担ってほしいと思っているらしい。

婚約者の女性は、当然ながら医者として活躍したいと考えているし、夫の協力なしでは体が持たないかもしれないと不安に思っていたようだ。

 

…我が弟よ…君は、愛する女性に対して、医者の仕事に掃除洗濯育児すべてをやらせようとしていたわけか。そして最初から手伝う気はゼロか。。

いくら自分の母親がフルタイム共働きで家事も全て担っていたとはいえ、鬼だし時代に逆行しすぎ…

 

誠意だけでも見せるべきだと説教してやりたいものの、心を閉ざされても困るので、「家事代行サービスの活用なども視野に入れるといい」と現実的なアドバイスをしておきました。

 

我が息子の動画は、弟カップルに具体的な結婚生活を連想して別れる引き金となってしまったようです。

 

さて、一部では未だ家事や育児は女性が全てやるべきだという考えも残るなか、今回は「共働き」について前向きに考えるための内容を書いてみます。

 

秘書の仕事は20歳代から従事することが多いので、結婚や出産は秘書になってしばらくしてから…という人もきっと多いだろうと思います。

 

ボスの状況や先輩秘書の結婚出産の状況に気を遣って、結婚や妊娠の時期を見計らっている人も、私の同僚にはいます。

チームワーク意識やプロ意識が高いということもありますし、出産後も働き続けるための処世術でもあります。

 

なお、自分の勤めている会社では、産前産後休暇と育児休暇で合計で約2年間のお休みがとれます。昔は退職する場合も多かったようですが、今はほとんどの人が退職せず、産休育休のあと職場復帰します。

 

子育ては手がかかるとはいえ、働けないほどの期間なんて数年。住宅ローンや子どもの進学、習い事で出費がかさむことを考えると、その後の収入確保も気になります。また、家庭以外での社会的な場もあった方が、思いつめなくて済むこともあるかもしれません。

 

ということで、私の周囲の同僚たちの主流な考え方は、「わずか数年の子育て専念期間のために退職して正社員の待遇を失って、有給休暇もボーナスも裁量もない給料の安いパートで働くことになるなんてバカバカしい。夫婦で協力して子どもの小学校入学までを乗り切れば、安定的なダブルインカムで暮らせるし、社会での活躍の場も失わずに済むじゃない。」です。

 

私も同じ考え方ですので、夫と協力して産後復帰するつもりで過ごしています。

 

なお復帰するまでの期間は、数ヶ月で復帰する人より、1年以上の休みを取る人が多いです。

 

1年間は働かなくてもそれまでの給料の約半分(産休中は勤め先の健康保険組合からの出産手当金が、育休中はハローワークからの給付金が)支給される上に、社会保険料や年金も免除になるので、ある程度の手取り収入が確保されることは、大きいと思います。

 

ただ、1年以上の休みを取ると、それまで自分が担当していた仕事は他の人がガッツリ担当することになるので、制度上は「基本的には元の仕事に戻る」と定められていたとしても、実態では復帰と同時に異動となるパターンが多いです。 

なので、どうしても元の仕事を継続していきたい!という人は、できる限り休みを取らずに出産してすぐに復帰する場合もあります。

 

秘書の人の場合はどうかと言えば、私の会社では、2年間ガッツリお休みしたあとに、休む前とは違うボスの秘書として復帰するというパターンが、わりとあります。

誰かの秘書が産休に入る代わりに、育休から復帰した人が担当する、というパターンです。

 

小さな子どもがいれば、ボスに配慮してもらえる場合もありますし、上司に相談し、第2秘書に穴埋めしてもらいながら仕事を進めることもあります。

 

秘書の仕事は、ボスによって異なるやり方を覚える必要がありますが、大部分は共通しているので、身につけたスキルは応用がききます。

 

なので、スキルをモノにして周囲の信頼を得て、なおかつ社内での人脈を得るために、3年以上は働いてから産休に入る方が、復帰するにあたり安心感があって良いとおもいます。

 

ちなみに私は30代になってからの妊娠で良かったです。妊娠&授乳中は、食べものやお出かけも随分と制限が多いので、会社でもプライベートでもやりたいことをやり残した状態で妊娠するとツラい気がするからです。

また、会社での資格も給料も上がっているので、休んでいる間にもらえる金額も多いです。周りには既に出産した同期もいるので、アドバイス情報を得やすいのもメリットです。

 

なお、私も夫も実家が県外なので、有料ホームヘルパーに毎日きてもらって食事づくりと食器の片付けをやってもらっています。

 

今は育児も紙おむつと粉ミルクで便利だし、お金を出せば、ヘルパーを呼んだり、宅食サービスやキットを利用したり、食器洗い乾燥機、洗濯乾燥機、ルンバ、…ずいぶんと家事の手間を減らすことができます。

 

このブログを見てくれている人は、きっと悩みながらも仕事がんばろうとしている人なのではないかなぁと思うので、あらゆる選択肢を視野に入れて、納得する結婚出産、会社生活を送って欲しいです。

 

亭主関白タイプの男性を好きになって結婚を迷っている人も、凝り固まった考えの男性を前に難しいかもしれないけど、モヤモヤしたまま何かを諦めるくらいなら、自分から前向きな提案をしてみるのもアリではないかなぁと思うのです。

 

今、私は息子に要求されるままに昼も夜もなく乳をあげ、眠り、抱っこし、オムツをかえる生活をしています。いかに乳を素早く出すかが大事で、オシャレする余裕ないし、息子に全力!状態です。

難しいかもしれないけど、復帰したら家族それぞれが自分の活躍の場を持って、お互いを尊敬できる関係になりたいと思っています。

 

本日は、以上です。